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薔薇寮の淫

第9章 動き出した想い

・二階堂side

千「キスだけじゃ、いやだからな」

ニ「当たり前だろ?クスッ」

千「ニカあぁーっ」



ギュッ!

それから俺達は浴室で肌を重ね合わせ。



千「んっ、あぁ、うっうっあっ、あぁーっ」

ニ「千賀、俺お前に言いたい事がある」

千「なっ、なに、あっんんはっ、くっ」

ニ「俺もう、お前としかしないから」

千「そっ…それって」

ニ「元の俺達に戻ろ」

千「本当に、あっ、うっ、あっあっ」

ニ「タマの言葉を聞いて、そうする事が一番なんだって思った。だから」

千「嬉しい、ニカ、俺ずっと待っていたんだニカが、そう言ってくれるのを」

ニ「千賀」

千「ニカ」



ズゴッ、ズゴッ!



千「あっあっ、あぁーっ、いっあっ、やっぱ、ニカのが一番、いぃーっ」



お互い二度と、後ろを振り向かないと誓い合う。



千「ひっあっ、いっ、イクんあっ、ひゃっ、ああっ、あぁーっ」



そして、このとき。

もしかしたら、わったーもそれを願っていたんじゃないか?

ふと脳裏に、そんな思いが浮かんだんだ。

チャップン!



千「ニカ」

ニ「んっ?」

千「明日、わったーは俺達に話してくれると思う?」

ニ「‥‥っ」

千「解散する理由」

ニ「もし言ったとしても、それは本心じゃない気がするけど」

千「やっぱ」

ニ「でも絶対なんか意味があってのことなんだ」

千「うん」

ニ「だから俺たちは、ただ従うんじゃなくて自分たちでどうすればいいのか決めるしかないのかもしれないな」

千「決めるって何を?」

ニ「ここで、これからどうやって行くかその方法を」

千「‥‥っ」



そうだろ?わったー

親鳥から成長した雛が巣立って行くように、俺らにもそれを望んでいる。

違う?

もしそうなんだとしたら、俺は。

考えかけて、やめにした。

今はしっかり現状を見つめ今後の方向性を探るほうが先決。

そう思い…

それから、俺達は寄り添いながら眠りにつき次の日を迎える。

そして、いつわったーから呼び出しが掛かってもいいよう。

千賀と2人して構えながらそのときを待っていたんだ

何かが変わろうとしているそう予感しながら。





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