薔薇寮の淫
第10章 震える古傷―
・北山side
当時、ここは中学校も併設していたらしい。
ただ寮に住めるのは高校生からで。
特別待遇として兄弟がいる場合のみ許可していたとか
その特別待遇により後から入寮して来たのが…
藤「飯田の弟だって!」
河「あぁ、そしてそいつが五関の」
北「こっ、恋人だったっていうのか!」
河「正確に言うとなる予定だった、だがな」
北「どういう事で?」
つまりは、こうだ。
飯田は高校生になると同時にここへ入れられたが五関とは中学が一緒だった。
だから必然的に、あいつは飯田の弟とも知り合いだったというわけだが。
河「女の子みたいな顔をした可愛い子だったんだってよ、そいつ」
五関は初め自分の腹違いの弟ハッシーと重ね合わせて見ていたんだろう。
半端ないほど、可愛がっていたらしい
特に飯田が入寮してしまってからは。
が、そのうち自分の弟の事を知る。
居ても立ってもいられなくなり同じく寮へ入ることを心に決めた。
しかし―
河「泣きつかれちまったらしい独りにしないでって」
藤「飯田の弟にか?」
河「あぁ、あげく好きだって告られてよ」
悩んだ末に、五関は飯田に全てを打ち明け相談し。
北「一緒に入寮して来たってわけだな」
河「まだ、13歳だった」
藤「親よく許したじゃん」
河「いねんだよ2人とも」
藤「えっ」
河「お前と同じさ太輔」
藤「‥‥っ」
兄弟2人冷たい親戚にたらい回しにされ、あげく放置
酷い話しだ、クッ!
が、部屋は飯田と一緒だったからある意味2人は安心していたんだろう。
河「約束していたらしい、五関」
藤「何を?」
河「16歳になったらヴァージン貰ってやるって」
北「大切にしていたんだなそれだけ」
藤「あぁ」
それが―
河「14歳の誕生日を迎える日、飯田と五関はそいつを喜ばせてやろうと内緒で計画をした」
藤「どんな?」
河「教室によ、花いっぱい飾ってパーティして五関とウェディングしてやろうって」
藤「なっ」
河「言い出したのが飯田だったから、五関も嬉しくて乗ってしまったらしい」
北「それで?」
河「くっ」
戸「だいじょうぶ、河合?俺が話そうか」
河「いや、これは俺の役目だからよ フッ」
おまえ…
・
当時、ここは中学校も併設していたらしい。
ただ寮に住めるのは高校生からで。
特別待遇として兄弟がいる場合のみ許可していたとか
その特別待遇により後から入寮して来たのが…
藤「飯田の弟だって!」
河「あぁ、そしてそいつが五関の」
北「こっ、恋人だったっていうのか!」
河「正確に言うとなる予定だった、だがな」
北「どういう事で?」
つまりは、こうだ。
飯田は高校生になると同時にここへ入れられたが五関とは中学が一緒だった。
だから必然的に、あいつは飯田の弟とも知り合いだったというわけだが。
河「女の子みたいな顔をした可愛い子だったんだってよ、そいつ」
五関は初め自分の腹違いの弟ハッシーと重ね合わせて見ていたんだろう。
半端ないほど、可愛がっていたらしい
特に飯田が入寮してしまってからは。
が、そのうち自分の弟の事を知る。
居ても立ってもいられなくなり同じく寮へ入ることを心に決めた。
しかし―
河「泣きつかれちまったらしい独りにしないでって」
藤「飯田の弟にか?」
河「あぁ、あげく好きだって告られてよ」
悩んだ末に、五関は飯田に全てを打ち明け相談し。
北「一緒に入寮して来たってわけだな」
河「まだ、13歳だった」
藤「親よく許したじゃん」
河「いねんだよ2人とも」
藤「えっ」
河「お前と同じさ太輔」
藤「‥‥っ」
兄弟2人冷たい親戚にたらい回しにされ、あげく放置
酷い話しだ、クッ!
が、部屋は飯田と一緒だったからある意味2人は安心していたんだろう。
河「約束していたらしい、五関」
藤「何を?」
河「16歳になったらヴァージン貰ってやるって」
北「大切にしていたんだなそれだけ」
藤「あぁ」
それが―
河「14歳の誕生日を迎える日、飯田と五関はそいつを喜ばせてやろうと内緒で計画をした」
藤「どんな?」
河「教室によ、花いっぱい飾ってパーティして五関とウェディングしてやろうって」
藤「なっ」
河「言い出したのが飯田だったから、五関も嬉しくて乗ってしまったらしい」
北「それで?」
河「くっ」
戸「だいじょうぶ、河合?俺が話そうか」
河「いや、これは俺の役目だからよ フッ」
おまえ…
・