薔薇寮の淫
第10章 震える古傷―
・北山side
藤「ぅ…ヒクッ‥くっ‥」
北「いいから暫くこのまま胸に顔を埋めてろって」
藤「わっ、悪い」
北「いいってば、フッ」
そっか、だから。
それを最初に見つけたのが五関だったというから堪ったもんじゃない、クッ!
河「その日あの2人は誓ったんだ二度とこんな悲劇を繰り返させたりしないと」
それが自分たちが護ることが出来ず。
死なせてしまった愛する者への供養であり、謝罪ってわけか。
すると太輔が…
藤「たぶんそいつは最後、正気に戻ったんだろうな」
そう言い。
戸「どうしてそう思う?」
藤「じゃなきゃ、自ら死を選んだりはしない クッ」
北「太輔」
藤「もっ、大丈夫ありがと」
北「礼なんて言わなくてもいい ニコッ」
藤「俺には五関の苦しみも分かる気がする救ってやれなかった自分の存在の非力さ、堪らなかったんだろうなって クッ」
河「でもよ、お前が無事だって知った時あいつ泣いてたんだぜ」
藤「えっ」
河「生きててくれてありがとうって、フッ」
藤「ぁ…俺っ‥」
五関おまえ、クッ!
藤「わっ、わたは」
河「そのあと暫くして入寮して来てさ」
そのことが原因で中学校は廃校となり。
今の俺らがいる高校だけが残された。
飯田は、とにかく荒れまくっていて。
リーダーになるのも時間の問題、そう言われていたらしい。
そこへ入って来たのが横尾さんってわけか。
河「あいつ来たばっかの時は、あんな眼してなかったのに」
北「知っているの?そん時の横尾さんを」
河「あぁ、一緒に入寮したから俺たち フッ」
北「‥‥っ」
藤「えっ、じゃ郁人お前」
河「そっ、俺も元飯田グループの一員ってわけ」
藤「そんな素振り見せなかったじゃん」
河「渉に口止めされてたから、フッ」
藤「なんで?」
戸「知ってたらどうしてた藤ヶ谷?」
藤「あ、それは」
北「聞きまくってたんだろうよお前のことだからさ」
河「そっ、あいつは自分のことを太輔には知られたくなかったんだよ」
藤「なぜ」
北「それだけ大事に思っていたってことだろ?お前のことを、フッ」
藤「わた、クッ」
北「郁人、話しを続けてくれ」
河「あぁ」
・
藤「ぅ…ヒクッ‥くっ‥」
北「いいから暫くこのまま胸に顔を埋めてろって」
藤「わっ、悪い」
北「いいってば、フッ」
そっか、だから。
それを最初に見つけたのが五関だったというから堪ったもんじゃない、クッ!
河「その日あの2人は誓ったんだ二度とこんな悲劇を繰り返させたりしないと」
それが自分たちが護ることが出来ず。
死なせてしまった愛する者への供養であり、謝罪ってわけか。
すると太輔が…
藤「たぶんそいつは最後、正気に戻ったんだろうな」
そう言い。
戸「どうしてそう思う?」
藤「じゃなきゃ、自ら死を選んだりはしない クッ」
北「太輔」
藤「もっ、大丈夫ありがと」
北「礼なんて言わなくてもいい ニコッ」
藤「俺には五関の苦しみも分かる気がする救ってやれなかった自分の存在の非力さ、堪らなかったんだろうなって クッ」
河「でもよ、お前が無事だって知った時あいつ泣いてたんだぜ」
藤「えっ」
河「生きててくれてありがとうって、フッ」
藤「ぁ…俺っ‥」
五関おまえ、クッ!
藤「わっ、わたは」
河「そのあと暫くして入寮して来てさ」
そのことが原因で中学校は廃校となり。
今の俺らがいる高校だけが残された。
飯田は、とにかく荒れまくっていて。
リーダーになるのも時間の問題、そう言われていたらしい。
そこへ入って来たのが横尾さんってわけか。
河「あいつ来たばっかの時は、あんな眼してなかったのに」
北「知っているの?そん時の横尾さんを」
河「あぁ、一緒に入寮したから俺たち フッ」
北「‥‥っ」
藤「えっ、じゃ郁人お前」
河「そっ、俺も元飯田グループの一員ってわけ」
藤「そんな素振り見せなかったじゃん」
河「渉に口止めされてたから、フッ」
藤「なんで?」
戸「知ってたらどうしてた藤ヶ谷?」
藤「あ、それは」
北「聞きまくってたんだろうよお前のことだからさ」
河「そっ、あいつは自分のことを太輔には知られたくなかったんだよ」
藤「なぜ」
北「それだけ大事に思っていたってことだろ?お前のことを、フッ」
藤「わた、クッ」
北「郁人、話しを続けてくれ」
河「あぁ」
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