薔薇寮の淫
第10章 震える古傷―
・北山side
翌日、俺は―
太輔が出かけている隙に、横尾さんの部屋へ向かった
だが…
横「みっ、ミツおまえ何しに来たんだ」
北「ちと、話したいことがあってよ」
横「ダメだ帰れ」
北「横尾さん」
横「分かっているだろう、俺たちはもう2人っきりで会ってはいけないんだ」
北「でも」
横「頼む俺を困らせないでくれ」
なんだか、拒絶されてしまったみたいな気分になってしまう。
北「そっか悪かったな迷惑かけちまうとこだったわ」
でも俺は、それでもお前の為に何かしたかったんだ。
とたん襲って来る無力さに自然と顔が歪み。
すると―
横「待て、ミツ」
北「‥‥っ」
帰りかけた俺に後ろから、横尾さんが声を掛けて来てよ。
北「んなに?」
横「幸せか?」
北「なんで今更そんなことを聞く?フッ」
横「あ、いや」
北「そうじゃないって言ったらどうする?」
横「なんかあったのか太輔と」
と、このとき。
俺はこいつの気持ちを探るある秘策を思いつく。
それは―
北「あのよ」
横「なんだ?」
北「お前だったらどうする」
横「なんのこと?」
北「太輔の受けた心の傷はまだあいつの中でくすぶってる」
横「‥‥っ」
北「どうしたらそれを消してやる事が出来ると思う」
横「おまえ何とかしてやりたい、そう思っているのか」
北「昨日あいつ怯えたように身体をガタガタ震わせやがって、ありゃ尋常じゃあなかった」
横「そっかやっぱりまだ」
北「なぁ俺は何をしてやればいい?」
横「それが聞きたくて俺んところへ来たってわけ」
今の俺はたぶん。
飯田の前でそう思い悩んでいたあの頃のお前と同じだから。
そうだろ?横尾さん、フッ
横「そうだな、俺が言えることはただ1つ」
だがこいつは思ってもみなかったことを言い出す。
北「ちょ、それマジで言ってるの!?」
横「あぁ、そうすればきっとあいつは救われる フッ」
・
翌日、俺は―
太輔が出かけている隙に、横尾さんの部屋へ向かった
だが…
横「みっ、ミツおまえ何しに来たんだ」
北「ちと、話したいことがあってよ」
横「ダメだ帰れ」
北「横尾さん」
横「分かっているだろう、俺たちはもう2人っきりで会ってはいけないんだ」
北「でも」
横「頼む俺を困らせないでくれ」
なんだか、拒絶されてしまったみたいな気分になってしまう。
北「そっか悪かったな迷惑かけちまうとこだったわ」
でも俺は、それでもお前の為に何かしたかったんだ。
とたん襲って来る無力さに自然と顔が歪み。
すると―
横「待て、ミツ」
北「‥‥っ」
帰りかけた俺に後ろから、横尾さんが声を掛けて来てよ。
北「んなに?」
横「幸せか?」
北「なんで今更そんなことを聞く?フッ」
横「あ、いや」
北「そうじゃないって言ったらどうする?」
横「なんかあったのか太輔と」
と、このとき。
俺はこいつの気持ちを探るある秘策を思いつく。
それは―
北「あのよ」
横「なんだ?」
北「お前だったらどうする」
横「なんのこと?」
北「太輔の受けた心の傷はまだあいつの中でくすぶってる」
横「‥‥っ」
北「どうしたらそれを消してやる事が出来ると思う」
横「おまえ何とかしてやりたい、そう思っているのか」
北「昨日あいつ怯えたように身体をガタガタ震わせやがって、ありゃ尋常じゃあなかった」
横「そっかやっぱりまだ」
北「なぁ俺は何をしてやればいい?」
横「それが聞きたくて俺んところへ来たってわけ」
今の俺はたぶん。
飯田の前でそう思い悩んでいたあの頃のお前と同じだから。
そうだろ?横尾さん、フッ
横「そうだな、俺が言えることはただ1つ」
だがこいつは思ってもみなかったことを言い出す。
北「ちょ、それマジで言ってるの!?」
横「あぁ、そうすればきっとあいつは救われる フッ」
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