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薔薇寮の淫

第11章 希望という名の下で

・北山side

北「なら一気にいく、その方がいいみたいだから」



意を決し、ズブブブ!



藤「うああーっ、あっ」



挿し込んでいくと次の瞬間



藤「ひっ、あっ、やだっ、やめてくれ!もう、嫌なんだあぁーっ」

北「太輔!」



こいつはイキなり暴れ出してよ。



北「俺だ分かるか、しっかり顔を見ろ」



慌てて抱きしめたら。



藤「ひっ、ひろ…ハァハァハァ」

北「そう俺だって」

藤「ひっ…うっ‥ヒクッ」

北「おい」



それは、一体なんの涙だったのか?



藤「もっ、大丈夫、フッ」



泣くだけ泣いたあと、そう言って笑った太輔の顔は。

なんだか吹っ切れたような表情をしていて俺もホッと胸を撫で下ろす

それから―



藤「あっあっ、いっ、奥が熱い、ひろ、ひろおぉー」

北「太輔、クッ」



パンパンパン、太輔は喘ぎながら泣き続け。



北「もっ、出る…クッ」

藤「…くっ…中へ‥俺の…お前のを‥出してくれ」

北「太輔えぇーくぅ」



そのときの顔を絶対に忘れはしない。



藤「あ…り‥がと…ひろ」



涙で濡れそぼった顔は輝くばかりの笑顔で満ちていて



藤「俺の中がお前のでいっぱいになってるのが分かる」

北「んだか?ニコッ」

藤「こんな気持ち初めてだ」

北「どんな感じなんで?」

藤「なんか嬉しくて堪らない愛されてるって感じがし」

北「当たり前だろ俺のなんだから」

藤「だけど」

北「んっ?」



だが、こいつは。

そこで思ってもみなかったことを言い出したんだ。



藤「俺はまだイッてないんだよなぁ」

北「はっ?」

藤「ってことで ニヤッ」



グイッ!



北「うわっ、ちょ」

藤「お前の中で、イカせて貰うことにする」

北「太輔えぇーっ」



ズブブッ、結局はこうなるのか…



北「あっ、あぁー最初っから、んあっ、激し過ぎだってばぁ」

藤「ひっ、ひろ、イクっ」

北「太輔えぇ」



そして、静まり返った中。

俺達は互いを抱きしめ合いながら眠りにつく。

横尾さん次はお前の番だ、密かに心の中で呟き。

これで心おきなく、自分は動けると。

翌日タマやニカたちを部屋へ呼び寄せた俺と太輔は。

郁人から聞いた話しを。

こいつらに話して聞かせたのは言うまでもない。





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