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薔薇寮の淫

第11章 希望という名の下で

・河合side

俺は今、ある人の所にいる



「そう話しちゃったんだ、まぁ捜すことは出来なくもないけど」



だったら頼む、ここを出るとき何故だかあいつは。

俺らに行き先を告げず行ってしまい。

多分それは…

どんな理由であれ傷害事件を起こしたことに変わりはないと。

罪にはならなかったが気にしての事ではないか。

自分たちなりに解釈はした

しかし、宏光からの伝言を聞いた俺は。

もういいだろ?渉、目的が成し遂げられたら胸張って会いに行けよ。

段取りは俺らで組む。



「横尾ちゃんも幸せもんだね、いい仲間がいて」



それから数日が経ったある日。



「新しい管理人の御披露目だってさ」

「理事長の息子らしいじゃん」

「やっべ五関グループ様々になっちまう」



とうとう計画は実行される事となる。



「もう、噂は広がっているみたいだから説明する必要はないと思うけど俺が」



“小山慶一郎”



小山「ちなみに改革もしていく気満々だから覚悟してて」



ざわざわざわ―



小山「はい静かにして」

寮生「改革ってなんです」

小山「今から説明する」



内容は、渉や五関が俺らに話したのに加え。

各グループのリーダーが、集まって決めた鉄則は必ず守ること。



小山「それがはっきりするまで淫らなことは禁止いいね」

寮生「淫らって何ですか」

寮生「具体的に言わなきゃ分からないよなぁ」

小山「おちょくると退学にするよ!キッ」

寮生「いっ、ギクッ」

小山「じゃ宜しく ニコッ」



さすが理事長の息子。



藤「みんな出したな」

ニ「もちろん」

宮「俺らは俺達の出来る事をする」

河「それがあの2人の願いだから」

北「そして全員で送り出してやろう」

玉「笑顔で」

戸「笑って」

千「俺、自信ない泣いてしまいそ」

北「だったら仮面でも被っとけ」

千「酷い宏光」

一同「あはははっ」



投票日は1週間後―



五「いろいろありがと」

河「なんだよ改まって」

五「郁人」

河「なに?」

五「おまえ知ってたんだろ今では北山たちも」

河「でも、そうじゃなくてもあいつらは」

五「感謝している、横尾も俺も ニコッ」

河「ふっ」



日は過ぎていく寮、始まって以来の大イベントへ近づきながら。





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