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薔薇寮の淫

第11章 希望という名の下で

・五関side

その日―

こいつらは、とつぜん俺の所へ来て。



五「居場所が分かったってどういうこと?」

河「頼んだんだ捜してくれって」

北「だから、協力してくんね?」

五「‥‥っ」



小山にか。



北「このまま、横尾さんを独りにしておけないそうだろ」



それは…



五「だけど、あいつに言うってことは」

玉「出て行っちゃうんだよね、わた」

藤「それでも俺達は」

戸「横尾が幸せになるのなら、そう決心したんだ」

千「すっげー寂しいけど」

ニ「わったーのためなら、我慢する クッ」



おまえら。



北「五関!」

五「気持ち、分からなくもない俺もあいつにはこれから先、笑っていて欲しいと思うし、フッ」

宮「なら」

五「しょうがね入ってやるよ郁人のグループに」

藤「よし、これで例のことを発表できるな」

千「塚ちゃんは?」

河「それなら心配いらないとっくに加入申し込み用紙が俺らんとこへ出てるから」



あれでも塚ちゃんトッツーのこと気に入ってたしね。

そして、数日後。



《リーダー総会より》

一匹狼を無くす為、全生徒誰かしらのグループへ所属すること。

しない場合は、それ相当の処置を考えなければならないことをここに通告する。



さて、どうする横尾。



宮「大丈夫かな?」

千「高校中退って事になっちゃうんだし」

五「心配はいらない」

河「五関」

五「あいつは、きっとそうすることを選ぶさ」



高校を出ていなくったって生きてく道はある。



藤「そう…だよな」



俺は、みんなの想いを胸にその部屋へと向かった。

トントン、ガチャ!

さぁ幕を降ろそうぜ俺たちのここでの人生の。

俺もいずれは…

でも、その前に見届けさせてくれ。

お前の幸せを―

そうすれば全てが終わり、自分も新たに歩み出すことができる。

そう思っていた過去を精算し。





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