テキストサイズ

薔薇寮の淫

第2章 狼の群れの中へ

・藤ヶ谷side

まさか、あの北山が来るだなんて。



横「あいつか、お前が話していた奴は」

藤「あぁ」



子供の頃の俺は軟弱で周りから、からかわれることが多かった。

それをよく、庇ってくれていたのが北山。

“もっと強くなれ藤ヶ谷”そうも言われたっけ。



横「あの気性だ、そう簡単には他のやつの手に堕ちはしないだろうが」

藤「あいつは俺が護る」

横「太輔」

藤「子供の頃は護って貰っていた、だから今度は」

横「伝わるといいな、お前の気持ち フッ」

藤「わた力を貸してくれ」

横「いいのか?そんなことを言って、その意味がどういうことか分かっているんだろ」

藤「でもここではそうするしかないじゃん」

横「ならいいんだな、俺がモノにしてしまって」

藤「そっ、それは…クッ」

横「お前、あいつに特別な感情でも持っているの」

藤「くっ」

横「ふっ、しょうがない、3日間だ」

藤「えっ」

横「頑張ってその期日内でモノにしろ、だがそれ以上は待てない」

藤「わた」

横「分かっているだろ襲う方法なんていくらでもあるどんなに気の強いやつでも集団でやられてしまったら一溜まりもないって事を」

藤「あぁ」

横「他のリーダーに先手を打たれたら、もう助け出すことは不可能なんだ」

藤「奴ら来ると思うか」

横「必ず、あいつは俺でも欲しいくらい欲望がそそられるタイプだから」

藤「‥‥っ」

横「あの生意気そうな瞳、征服したくなる フッ」

藤「わた」

横「心配するんじゃない、俺の方針は知ってるだろ?メンバーの意志は尊重する」

藤「ありがと」

横「だから早く手をつけてしまえ強引に奪ってしまえばいい、その後のフォローは俺達でしてやる安心して任せろ ニコッ」

藤「分かった」



グループ内で行われる情事の方針はリーダーの考えによって決まる。



横「それから言わなくても分かっているだろうが」



そのためグループによってはSMチックだったり。

乱交のような事をしている奴らもいるんだ。

が、わたは違った。



横「そのあと必ず俺に捧げるんだぞ」



あくまてメンバーの気持ちを率先してくれ。



横「でないと意味がない」



しかし、モノにする方法も集団でする奴らもいるから

悠長に、構えてらないのも事実。

分かっている―





ストーリーメニュー

TOPTOPへ