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薔薇寮の淫

第2章 狼の群れの中へ

・藤ヶ谷side

藤「じゃなに?お前は気に入った奴がいたら即行手を出すんだ」

河「あたりきしゃりきよ、ここを何処だと思ってる?ある意味戦場みたいなもんじゃん」

藤「戦場ね」

河「太輔は、なんで特定の相手を作らないわけ」

藤「別に、そこまで惚れる奴いないし」

河「うえぇー贅沢なやつ、だって玉森や二階堂としてるんだろ」

藤「まぁ、時々」

河「玉森なんて、来たとき寮生全員が狙ってたんだぞ渉が睨みを効かせていたから結局は、あいつのもんになっちまったがおこぼれとはいえ幸せなやつ」



そう宮田だけじゃ安心できないって。

あの時わたは―

いつも、2人の部屋の前にいて中へ忍び込もうとする連中を。

追っ払っていたっけ、フッ!

後でそれを聞いたあいつらが、驚いたのは言うまでもない。



藤「俺はいいって言ったんだ、でもわたがしなければメンバーの一員として置いとけない、とか何とか言ってよ」

河「まっ、それが渉のやり方だから仕方がないじゃん」

藤「五関も?」

河「あいつは、フッ」

藤「んっ?」

河「まぁ、今は対象になるネコがグループ内にいないから」



どういう意味?



河「そのうちに分かるさ」

藤「確か、わたと五関って前は同じ飯田のグループで仲良かったんだよな」

河「今も仲は良いぜ、あの2人は」

藤「けど両方とも攻めタイプだから、そういった関係にはならない」

河「そんでもって考え方や方針が違うもんで、別々に同時期グループを立ち上げた」

藤「何かあったら、協力し合えるようにだろ?」

河「だから俺達2グループは人数は少ないが寮内では最強なんだ フフッ」

藤「かもな ニコッ」



寮内最強か、フッ!





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