薔薇寮の淫
第4章 嵐の幕開け
・北山side
俺は藤ヶ谷と再会してから気になっている事があった
藤「知りたいんだ?」
北「聞いちゃ悪いか」
藤「いや、ただ北山が俺のことでそんなふうに聞いてきたのは初めてだから」
それは何でこいつがこんな所にいるのかってこと。
北「言いたくないなら別にいいんだけどよ」
藤「話すよ」
その問いに、ポツリボツリ語り出す藤ヶ谷。
中学に上がると同時に。
俺は公立、藤ヶ谷は私立の学校へ進学したことで。
俺達は自然と会わなくなってしまう。
まぁ、よくある話し特別に仲が良かったわけじゃないから。
が、ある日いきなり。
こいつの両親が事故で死んでしまったらしい。
北「知らなかった、クッ」
藤「あんなにテレビでやってたのに?フッ」
北「見ないもん、ああいうのあんま好きじゃないし」
それに、あの頃の俺はバリバリぐれてたからよ。
家にいることが殆どなかったんだわ。
藤「人間なんて勝手なもんさ、フッ」
苦々しい表情で、藤ヶ谷は言う。
とたん周りの態度は一変したと。
今まで、媚びを売ってきた親戚連中は手のひらを返したように態度を変え。
北「財産とか残してくれてたんじゃないの?」
藤「貯蓄や、保険はあったけど未成年じゃ保証人とかいなきゃ不便だろ」
北「まぁーな」
その保証人。
つまりは、保護者代わりになった奴が。
藤ヶ谷をここへぶち込み、財産全てを奪ってしまったってわけ。
北「ひでぇな、それ」
藤「眠ってる最中に連れて来られたみたいで目を覚ましたら、クッ」
北「んっ?どうしたんで」
藤「なんでもない、フッ」
―と、こいつは一瞬苦痛の表情を浮かべ。
俺は、何だかそれが気にはなったんだが。
北「で、横尾さんと同室になったってことか」
藤「もういいだろ?やめにしようぜこんな話し」
北「藤っ…」
藤「ちょっと用足しに行ってくる」
どうやら、これ以上は聞かない方がいいみたいだ。
そんなこいつを見て思う。
が、それから一向に戻って来なくて。
気がついたら俺は眠てしまってしまい。
藤「北山、フッ」
夢うつつの中、誰かが自分の身体に触れているみたいな感じがし意識を取り戻す。
・
俺は藤ヶ谷と再会してから気になっている事があった
藤「知りたいんだ?」
北「聞いちゃ悪いか」
藤「いや、ただ北山が俺のことでそんなふうに聞いてきたのは初めてだから」
それは何でこいつがこんな所にいるのかってこと。
北「言いたくないなら別にいいんだけどよ」
藤「話すよ」
その問いに、ポツリボツリ語り出す藤ヶ谷。
中学に上がると同時に。
俺は公立、藤ヶ谷は私立の学校へ進学したことで。
俺達は自然と会わなくなってしまう。
まぁ、よくある話し特別に仲が良かったわけじゃないから。
が、ある日いきなり。
こいつの両親が事故で死んでしまったらしい。
北「知らなかった、クッ」
藤「あんなにテレビでやってたのに?フッ」
北「見ないもん、ああいうのあんま好きじゃないし」
それに、あの頃の俺はバリバリぐれてたからよ。
家にいることが殆どなかったんだわ。
藤「人間なんて勝手なもんさ、フッ」
苦々しい表情で、藤ヶ谷は言う。
とたん周りの態度は一変したと。
今まで、媚びを売ってきた親戚連中は手のひらを返したように態度を変え。
北「財産とか残してくれてたんじゃないの?」
藤「貯蓄や、保険はあったけど未成年じゃ保証人とかいなきゃ不便だろ」
北「まぁーな」
その保証人。
つまりは、保護者代わりになった奴が。
藤ヶ谷をここへぶち込み、財産全てを奪ってしまったってわけ。
北「ひでぇな、それ」
藤「眠ってる最中に連れて来られたみたいで目を覚ましたら、クッ」
北「んっ?どうしたんで」
藤「なんでもない、フッ」
―と、こいつは一瞬苦痛の表情を浮かべ。
俺は、何だかそれが気にはなったんだが。
北「で、横尾さんと同室になったってことか」
藤「もういいだろ?やめにしようぜこんな話し」
北「藤っ…」
藤「ちょっと用足しに行ってくる」
どうやら、これ以上は聞かない方がいいみたいだ。
そんなこいつを見て思う。
が、それから一向に戻って来なくて。
気がついたら俺は眠てしまってしまい。
藤「北山、フッ」
夢うつつの中、誰かが自分の身体に触れているみたいな感じがし意識を取り戻す。
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