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薔薇寮の淫

第4章 嵐の幕開け

・藤ヶ谷side

横「そのあと必ず俺に捧げるんだぞ」



頭の中で、わたが言っていた言葉が響き渡る。

嫌だ出来ない、クッ!

もっ、こんな北山は見たくはないんだ。

誰にも触れさせたくない、わた。

それがここでどういう結果を招くことになるのか。

俺は充分すぎるほど知っているはずだった。

くっ…

それでも、自分の手で傷つけてしまったその顔を見ていたら。

気持ちが抑えられなくなってしまい。

プライドの高いこいつが、耐えられるわけがないと。

この後、わたに抱かれ次はたぶんニカとタマ。

特にタマは北山が転入して来たとき。

今回は攻めに回るって宣言していたから。

きっと今頃は、待ち兼ねているに違いない。

そして、それはここにいる限り果てしなく続いてくんだ。

だが、俺には分かっていた

北山の心は堕ちてはいないってことが。

堕ちたのは身体だけなんだって。

だから―

そんな状態で、メンバーに抱かれ続けるということは地獄を味わうのと同じ。

かつての自分みたいに、クッ

やっぱ駄目だ、させられない俺と同じ思いをこいつに

これ以上プライドを傷つけたら心が壊れてしまうかもしれないじゃん。

過去にそういう奴がいたと聞いたことがある。

だから、尚更それが心配だった。

俺は北山の寝顔を見ながら悩み考え、そして決心する

これは自分の責任、身体を張ってでも護ろうと。

そのタブーをおかしてでも





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