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薔薇寮の淫

第4章 嵐の幕開け

・北山side

翌朝―



河「太輔、本気か」



俺はその叫び声で目が覚める。



藤「もう決めたんだ」

河「無茶だ渉が絶対に許すわけがない」

藤「お前は躊躇する事なくトッツーを五関に捧げた、ある意味凄いよ。だが俺には出来ない、それだけの事さ フッ」

河「それ嫌み?」

藤「いや、お前らにはお前らの何か事情があるんだろ前に言ってたじゃん」



話している相手は河合か?



河「覚えていたんだ、フッ」

藤「あれは、こういう意味だったのか」

河「それとは別にあるけどな」

藤「んっ?」

河「平気…なわけ‥ねぇじゃん…クッ」

藤「郁人」

河「自分が、一目惚れしたやつを他の男に抱かせ平気でいられるわけねぇって言ってるんだよ」

藤「おまえ」



こいつ本気で。



河「でも、仕方ないんだ。そうでもしなければここでは護ってやれないし、リーダーの力を借りなきゃお前だってそれくらい分かっているだろ」

藤「昨日の夜は塚ちゃんにも抱かせ、あげく3人がかりでやった。それも護ってやる為だって言うのか」

河「あぁ、そうだよ!それが五関の方針だしメンバー全員でネコを共有するなんて、ここでは珍しい事じゃないじゃん」



なっ、ペットってそういう意味だったのかよ。



河「なぁ太輔、考え直せ。自分まで危険に晒される事になるんだぞ、またあんな目に遭ったらどうする」



あんな目?



藤「じゃ郁人は、北山の心が壊れちまってもいいって言うのか」

河「そうなるとは限らないじゃん太輔が抱いても大丈夫だったんだし」

藤「だから分かるんだろ、肌を合わせて初めて知ったあいつはそんなに強くはない、ただ粋がっているだけだ」



藤ヶ谷…





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