テキストサイズ

薔薇寮の淫

第4章 嵐の幕開け

・北山side

藤「お前だって五関に抱かれてたからこいつなら大丈夫と信じトッツーを任せられたんだろ」

河「そうだけど、あいつは決して無理強いはしない、だから今まで誰かを襲ったことは一度もないし」

藤「それで郁人が、いつも特攻役をかって出ていたんだな」

河「塚ちゃんには無理だったから、それに」

藤「んっ?」

河「五関はトッツーみたいな奴を捜していたんだ」

藤「それが、お前らのもう1つの目的?」

河「あぁ、フッ」



河合は言う五関には腹違いの弟がいるって。

だが、その子の両親が亡くなってしまい。

あげく五関んとこの父親も既に他界していたことから

独りぼっちになった弟は。

まるで邪魔者扱いみたいにここの管理人に引き取られた。

義務教育が終了したら寮へ入れることを条件に。

もちろん管理人は金を貰うことで引き受けたんだろうけどな。

その弟っていうのが…



藤「ハッシーか」

河「あいつは、全部知っている。それでも俺らに心配かけまいと無邪気に笑ってさ堪らないよ、クッ」



建前は管理人の息子。

だが本当は戸籍上でも親子じゃない赤の他人。

シャレにもならないわ。



藤「だから五関は自分からここへ来たんだ」

河「そうさ可愛い弟を護る為、そしてその為にはトッツーがどうしても必要だったんだ」



なんの為に?



藤「そういうことか、フッ」



何がだよ?分からねぇって




ストーリーメニュー

TOPTOPへ