テキストサイズ

薔薇寮の淫

第5章 波立つ波紋

・玉森side

目を覚ましたら既に夕方。

まだ、わたは寝ているみたいだけど。

凄かったなーあの薬、驚いちゃったよ。

ふと枕元に眼をやると。



玉「あっそうかこれを使えばいいんじゃん」



このとき自分の中で悪魔が囁く。



玉「そしたら俺も、ミツを堕とす事が出来るかもしれないし」



ガヤがミツに特別な感情を持っているなんて見ていれば分かる。



玉「確か、このもう1つの粉薬を飲ませちゃえば身体が痺れ思うように動けなくなるんだよね」



でも、それでも待っていれば機会が回って来るはずと



玉「念のため両方貰っちゃおっと」



そう思っていたんだ。

だってそれが俺達グループの方針だから。



玉「じゃあね わた俺 帰るよ、チュッ」



それは、わたが決めたというより自然と成り立ったものではあったけれど。



玉「使うときが楽しみだ、んふふっ」



そうする事で俺達は励まし合い支え合い、助け合って生きて来たんじゃん。

そうだろガヤだってそうだったはず。

でなければこんな所で自分を保ってなんかいられなかった。

ニカは千賀を護る為、わたに抱かれ。

千賀もニカの想いを一緒に背負う覚悟で自分から抱かれてさ。

けど、好きな奴が他の人に抱かれている時間ほど辛いものはないよね。

それで結局、ガヤともそういう関係になっちゃった訳だし。

俺とニカがガヤに抱かれるようになったのだって仲間だと思うから。

でも、それでも俺は寂しかったんだ。

だってニカと千賀は。

そんな中でもめちゃめちゃラブラブしているんだもん

それに引き替え自分はって

宮田がいるってわたは言うけど何だか物足りなくて。

だから俺、ニカにも抱かれた。

千賀かいつも、どうやって愛されているのか知りたかったから。

ニカが、どうして俺を抱くのかは分からないけどね。

俺だって、ドキドキしたりしてみたい恋したいんだ。

ねぇガヤ分かって、俺にもミツ抱かせてよ。

独り占めするなんてズルい

そんなの俺達の間では絶対に許されない事なんだ。

ガヤがミツを、わたへ捧げようとしない。

そう知ったとき俺は、それを実行に移してしまう。



宮「ダメだよタマそんな事をしたら、キタミツやガヤさんだけじゃない自分も、傷つく事になるんだ」



宮田が止めるのも聞かず。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ