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薔薇寮の淫

第1章 それぞれの事情

・藤ヶ谷side

ある日、用があって外出したわたを奴から依頼された連中が襲い。



藤「それで」

河「仲間から連絡を貰った飯田が駆けつけ間一髪」

藤「助かったのか」

河「けど、それで飯田は」

藤「まさか退学」

河「あぁ、奴の狙いは飯田を追い出す事だったんだ」



その為に、一番大事にしているネコを狙ったってわけ



藤「卑怯なやつ」

河「渉は、今でもここから出れる日を指折り数え待っている」

藤「ずっと想い続けているんだな」

河「太輔を放っておけなかったっていうのは本心だろう、けどあいつは復讐するチャンスを狙っていたんだと思うぜ」



つまり、わたのそんな思いが自分の状況と重なって。

俺は助けられたということになる。

それから俺は、わたと同室になり今日まで至っているってわけ。

けど、いっさい手を出しては来ない。

たぶん奴のことで傷ついた俺を気遣ってくれているんだろう。

ずっと自分の手の中で護ってくれながら。

わたは、そういう優しい奴なんだ。

いつか恩返しするからお前が望む形で。

そう思いながら今日も俺らは頼もしいリーダーの傍にいる。

“持ちつもたれず”それが俺達グループの鉄則。

わたが決めた…







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