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薔薇寮の淫

第5章 波立つ波紋

・北山side

翌朝―

目を覚ますと目の前に藤ヶ谷の顔がすぐ傍にあった。

何でだ?どうして拒めない俺はこいつのことが嫌いなはずなのに。

こんな事したくなんかないのによ。

ベットで素っ裸のまま図々しく眠っている、その姿を見ていると。

なんだか無性に腹が立って来る。

が、その時。



戸「起きた北山?」

北「トッツー!?」



とつぜん聞こえて来た声に俺が、焦ってしまったのは言うまでもない。



北「いっ、いつの間に帰って来たんで?」



自分も今は素っ裸…

あげく藤ヶ谷の腕の中へ、スッポリと包み込まれてしまっていたもんだから。



戸「朝方にね、フッ」



どうする、この状態で話を続けるっていうのも変だろ

すると、トッツーは。



戸「服を着れば後ろを向いてるから大丈夫、見たりはしないよ」



そう言って。



北「わっ、悪い」



俺は、気恥ずかしさを感じながらも。

その言葉に素直に甘えさせて貰うことにしたんだ。

みっともね、ハァ!



戸「しかし本当だったんだ河合から聞いた2人の事」

北「…で?」

戸「けど、何でこいつここで寝てるの?それに大きな荷物なんか持参してさ」

北「んなの知らねぇわ」



本人に聞けって。



戸「ところでどうだった」

北「何が」

戸「してみた感想?ニコッ」

北「なっ、聞くか普通」

戸「俺は気持ち良かったよ北山は?フフッ」

北「あのなぁ」

戸「1回目より2回目2回目よりも3回目、回を重ねるごとに互いの身体が馴染んでくんだ」

北「だから何だって言うんだわ」

戸「2回目の方が良かったでしょ?ニコッ」

北「‥‥っ」

戸「もしかして、気を失っちゃったりとかした?」

北「なっ」

戸「ふっ、図星だね」



それがどうしたっていうんで?クッ



戸「どうしていいのか分からないって顔してる」

北「んなことはね俺は」

戸「けど、これからが大変だよ」

北「俺は、お前みたいにはならないわ」

戸「北っ…」

北「あ、悪いそういう意味じゃ」

戸「いいって気にしてないし」

北「おまえ4人にも抱かれてしまっているのか」

戸「うん」

北「ハッシーっていくつ」

戸「12歳、フッ」

北「まだガキじゃん」

戸「そうだね」



そうだねってトッツーお前





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