恋して、Love.
第2章 バイトの先輩
「あの、何でここに?」
「あーさっきまで、ここで食ってたんだよ。
会わなかった?俺のダチ。…って知らないか」
「う、ううん」
彼の言葉に慌てて首を振った。
「知ってる。
隣のクラスの人、だよね…でも、朝倉くん居なかったよね?」
「ああ、トイレ行ってたからさ」
トイレ……、そうだったんだ。
でも、何で ここに、裏口に居たんだろう。
私を待ってた?とか………有り得ないよっそんな…。
「東雲と話したのあの時以来だな。」
「え……、覚えて?」
「当たり前じゃん!
あん時さー、東雲とクラスが一緒の友達に名前聞いたりとかしたんだよなぁ。」
嘘。知らなかった…。
私の名前、知ってたんだ……