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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 王将で、料理も覚えた。今でも、天津飯や炒飯、酢豚も得意です。寿司屋でも巻き寿司の作り方も覚えた。まあ、寿司屋やファミレスは2、3ヵ月くらいで辞めたんだけど、王将は続いたな。


 で、僕のなりたい職業ってのが、料理人になった。


 現実を見るようになった。高校を卒業したら調理師の学校に入って、料理を覚えよう。


 マジックは趣味として広げて、楽しんでいけばいい。そう思うようになり、マジックを覚えるのと同時に料理も勉強した。


 大会も出ず、地道に将来を考えながらの高校生活。


 でも料理学校に行くには、ちょっと難点があった。費用がバカ高いんだ。


 私立高校に入って高い学費払ってもらってるのに、親に出してもらうのは申し訳ない。


 だから、もうひとつバイトを探した。


 週に3つのアルバイトをかけもち。


 王将、唐揚げ専門店、そして、マジックショップ。


 高校2年の夏から、梅田にある百貨店のマジックショップのアルバイト店員になった。


 そう、マジックの実演販売だ。


 大会の入賞経験が武器となって、面接から、すぐに採用。店の商品のネタを覚えることになった。


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