はじめで終わる物語
第1章 惑星レオナカバオ
茅葺き屋根の平屋にすむ村長、ヨマネーズは用心深さは人一倍あるが、やることはアバウトだ。
「村長、あんなものをまくと、村長も外に出られないでしょ。ところで、腕はどうしたんですか? 包帯巻いてますが……」
ヨマネーズの左腕は、手首まで包帯が巻かれていた。
ヨマネーズは包帯の腕をさすりながら、遠くをみつめた。
「毒沼の前ですべった」
「すぐさま埋め立てましょう」
業者がトラックで土を運びながら作業をしている間に、魔物の対策案を練ることにした。
ヨマネーズは、パイプに直接火をつけて、ゴウゴウと燃え上がらせた状態で、煙を楽しんでいた。
「村長……タバコとパイプの区別がつかないのなら、葉巻を吸ってください。パイプ、底から燃えているではありませんか」
「お前は、実際に生でパイプやキセルを吸っている人に出会したことはあるか?」
「ないですね。葉巻を吸っている方は出会いましたが……」
「だから、パイプを吸っている者に会わせてあげようと思って、わしが吸っている」
「それなら、パイプの吸い方を先に覚えてから行って下さい。火に包まれたパイプを真顔で吸っているクソジジイを、正面に向かえている僕の気持ちにもなって下さい」
「村長、あんなものをまくと、村長も外に出られないでしょ。ところで、腕はどうしたんですか? 包帯巻いてますが……」
ヨマネーズの左腕は、手首まで包帯が巻かれていた。
ヨマネーズは包帯の腕をさすりながら、遠くをみつめた。
「毒沼の前ですべった」
「すぐさま埋め立てましょう」
業者がトラックで土を運びながら作業をしている間に、魔物の対策案を練ることにした。
ヨマネーズは、パイプに直接火をつけて、ゴウゴウと燃え上がらせた状態で、煙を楽しんでいた。
「村長……タバコとパイプの区別がつかないのなら、葉巻を吸ってください。パイプ、底から燃えているではありませんか」
「お前は、実際に生でパイプやキセルを吸っている人に出会したことはあるか?」
「ないですね。葉巻を吸っている方は出会いましたが……」
「だから、パイプを吸っている者に会わせてあげようと思って、わしが吸っている」
「それなら、パイプの吸い方を先に覚えてから行って下さい。火に包まれたパイプを真顔で吸っているクソジジイを、正面に向かえている僕の気持ちにもなって下さい」