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はじめで終わる物語

第1章 惑星レオナカバオ

 ヨマネーズは壁に貼られた村の地図を眺め、魔物が出たとする森の位置に、四角く派手なステッカーで印をつけた。


「村長、そのステッカーはなんのラジオでメッセージを読まれて頂いたステッカーですか?」


「もったいないが、他に無かったんじゃ……いや、そんなのはどうでもいい。また、メッセージを送って読まれればそれでまたもらえる」


「僕はラジオでボールペンをもらいましたよ」


「お互いヘビーリスナーだな。さて、話を戻そう。この村から魔物が出たとなれば、早いうちから対策をとっていかねばならん。被害が拡がり、国にまでも滅ぼしかねない。いや、それどころか、歴史の記録にあるように、惑星そのものがまた荒らされてしまう」


 惑星レオナカバオは10の国で成り立っている。


 それぞれ風習の違いはあるが、言葉や文字は共通しており、また戦争もない。言わば同じ日本で九州、四国がそれぞれ独立国になっているようなものだ。


「村長、まだ、魔物の数が少ないうちなら、なんとかなるかもしれません。他国から援軍を呼びましょう」


「うむ……」


 ヨマネーズは口をむすんだ。



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