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栖桜兄弟の未来設計

第3章 危険なのは……

シャワーだけ借りて、ベタつく身体を洗い流す。
制服を着て帰る準備をする。


「家の用事以外は毎週金曜日泊まりがけで4人ここに集まろう。」


家主の琉生が言い出した。
俺たちは特に拒む理由はない。


「一度家帰って着替えてからでいい?」

「いいよ。」

「「また明日。」」


もう少しここにいるという徹弥を残し、俺と渉は重い身体を引きずって家に帰る。


「とりあえず、ご飯とお風呂終わったら話し合いだね。」

「そうだな…。」


なんとか家までたどり着き、先に帰っていた凜が作ってくれた夕食を口に入れていく。


「凜、毎週金曜日俺たち友達の所に泊まりに行くことになった。」

「そうなの?土曜日は?」

「その時の状況によるだろうけど、帰ってこれないかも。」


なんとなく、帰るのは日曜日になりそうだった。
あの2人が1泊で帰してはくれないだろう。


「そっか。わかった。モデルは出来る時お願いするよ。今のとこはまだ大丈夫。」

「ごめんな。急に決まったから。」

「いいよ。気にしないで。」


食べ終わった食器を片付けて、凜に先にお風呂に行かせ、俺たちはリビングのソファーにコーヒーを持って、並んで座る。


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