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栖桜兄弟の未来設計

第2章 何で知ってるの…!?

3人で夕食を終えて片付けをして、順番にお風呂に入る。
この後俺たちは何をやらされるのか。
樹は不安があるようだけど、俺はどっちかといえばワクワクしていた。

風呂を出て部屋に行くとベッドに仰向けで横になる樹と、大きめのテーブルにマンガを描く準備を整えた凜が待っていた。


「渉兄やっときた。さっそくそこで横になってる樹兄に乗っかってこっちから見えるようにキスね。口はどっちも開けて。ディープなの描くから。」


口開けてとなると舌を自然と絡めてしまう。
いつもしていることだ。
声は我慢だと言い聞かせ、見られているせいかいつもより感じてしまう。


「やっぱり慣れてるね。うんうん、いい感じ。」


慣れてるとか言われたけど、どんな意味だ?
今日は他に何を要求してくるだろう。
服全部脱げだったりして…。
さすがにそこまではないか。
描き終わったらしい凜が質問してきた。


「あのさぁ。前立腺ってすっごく気持ちいいんでしょ?」


質問に答えていくのは俺らしく、樹は顔を背けている。


「ん?凜はどんなマンガ描いてるの?」

「言ってなかった?BLマンガだよ。だから2人にお願いしてるんだよ。どんな風になるのかなと思ったの。」


俺は少し考えて、反対されるのを承知で凜に言った。


「見たいならやってみようか?自分の兄が乱れる姿が見たいなら…ね。」


俺は凜の答えを待った。
下から睨んでくる樹を宥めて。

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