ねぇってば
第5章 どうして
(やば…どこの部屋か聞いてないや…)
俺はニノに楽屋を教えてもらおうと
戻ろうとした
でもその必要はなかった
前方から歩いてくる見覚えのある子
手にはゲームを持っていてギターを背負ってる
俺は駆け寄って話しかけた
「なんですか…」
ゲームをする手を止めずに口だけは相手してくれる
「会いたかっただけ…です」
「…」
無視…か
ただ立ち止まって俺はゲームをする
しゅうかちゃんを見つめていた
「あの…この前悪いことしたなと思って、
ずっと謝りたかったんです。ごめんなさい…」
「なんで…」