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ねぇってば

第9章 存在


ボロボロ流れる涙はソファに落ちて
ポツ ポツと音を立てて溜まっていく



「本当はもっと
抱きしめて欲しかった
もっと構って欲しかった

おとう が死んじゃう2日前
いきなりここに行くように言われました
そこであった人は優しい人でした
今のマネージャーさんです

おとう はらいを一人にしないように
このお仕事をくれました
だから歌います

そうしてないと、
もう誰もらいを知る人なんていなくて
いつどこで死んでも誰も気づいてくれない
気がしたんです」



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