ご主人様は突然に
第6章 家事手伝い、スタート
「ちょ……待って……」
手を握られるのはまだいいとしても
キスされるのはよくない。
「なんで……キス……んっ!」
抵抗すればするほど
カオルの舌が侵入してきて
口内を遠慮なく動き回り
逃げても捕まってしまう。
愛しげに舌で舌を包まれる感覚に
次第に脳内が痺れていく
気持ちよくなっちゃだめなのに
抵抗しなきゃいけないのに
……すごく気持ちいい。
キスってこんなに気持ちよかった?
佐藤くんとキスした時もそうだった
久しぶりの感覚に
身体が熱くなっていく。
どうしよう……
カオルに知られちゃう……
ギュッと瞳を閉じると
くちびるが離れて
フッと鼻で笑う音がした。
そっと瞳を開けてみれば
カオルは目を細めて私の頬を撫でる。
「……なんて顔してんだよ。
キスで我慢しようと思ったのに……
誘ってんの?」
そんなつもりは……
「こんなの久しぶりで……
力が入んない……」
身体から力が抜けて
カオルの腕にしがみつくと
「俺のキス、そんなによかった?」
カオルは艶やかな表情を浮かべ
私をソファーに押し倒した。
こ……これは……
「ちょ!これ以上は……あっ!」
一気に貞操の危機を感じて
焦る私を無視して
カオルは私の首にキスを落とす。
「アイツと、どれくらいシテねぇの?」
「え………」
それ聞く?!
そんなの私が聞きたいくらいだし。
「……忘れた」
「ふーん?まぁ身体に聞くわ」
「えっ!待っ……んんっ」
再び深いくちづけを交わしながら
服の上から胸を揉みしだかれた。
さっきより激しく舌が絡み
上手く声が出せない
唾液が大量に流れ込んできて
舌が溺れてしまいそう。
カオルの手が私の背中に回り
素早くブラジャーのホックが外された
カオルの肩を強く叩いて抵抗するも
服の中に手が侵入し
直に私の乳房に触れる
「っ……!!」
触れるか触れないかの
優しい触り方から始まり
形や重量を確かめるような
執拗な触り方に変わっていき
背筋がゾクゾクして仕方ない。
そんな私の反応に気づいたのか
キスをしながらカオルが笑った。