ご主人様は突然に
第6章 家事手伝い、スタート
笑ったと思ったのも束の間―――
カオルの目つきが変わった。
「……マナカ……」
ドクンッ……
名前を呼ばれて
欲情が映る瞳に見つめられて
無性にドキドキする。
そんな瞳で見ないで……
視姦されてるような気分になり
思わず目を逸らすと
胸の突起になにか
生ぬるい液体が落とされた。
えっ?
ビクッとして乳房へ目を向けると
カオルが口を開けて
突起に唾液を垂らしていて
唾液でヌルヌルになった突起が
初めての感覚にヒクついていて
カオルの長い指先でこねられたり
摘ままれるたびに下腹部が疼く。
ひ……、卑猥!
「気持ちよくなってきたろ?」
返事の代わりに首を横に振る。
すでに身体は熱くなってる
今、口を開いてしまえば
それは矯声へと変わってしまう
固くくちびるを閉ざしていると
カオルは呆れたようなため息を吐く。
「素直じゃねぇなぁ……」
「……うるさい……」
でも表情は緩みきっていて
平静を保とうとする私を見て
楽しんでる、そんな顔。
「……むかつく」
「まぁある意味、素直だけど。
でも可愛げがねぇからな……
お前の中の¨女¨を思い出させてやる」
カオルのくちびるが突起に近づき
そっと含まれた時―――
私の身体に小さな雷が落ちた
「ああっ……!」
留めることのできなかった声に
ハッとしてくちびるを噛む。
やだ……
悔しいけど
これだけでこんなに
気持ちいいなんて……!
与えられる快感についていけなくて
噛む力をコントロールできなくて
くちびるが血に滲む
でもそんなの気にならないほど
私の気は快感に拐われていた。
「マナカ、くちびる噛むな。
ここには俺しかいないから
声は我慢しなくていい。
つーか、お前の声が聞きたい……」
カオルはそう言いながら
私の口に自分の指を突っ込み
突起への愛撫を再開させた。
カオルの指が私の歯をなぞる
¨噛むなら俺の指にしろ¨
と促されてるようで
お望みどおり噛んでやると
カオルは小さく呻いた。
そしてチラッと私に視線を向けると
挑発的に卑しく笑い、突起を噛んだ。