籠の中の天使
第4章 烏丸と佐倉
「なんで…いるの!?」
素早くベッドのシーツで身体を隠して出来るだけ佐倉先生から離れた場所に逃げると佐倉先生は可笑しそうに笑った
「酷いなあ…教室で裸のまま気絶してた葵をわざわざ見つからないように運んで来たんだよ?むしろ感謝してほしいくらい」
「…っ…」
「それに…烏丸とヤってる時に教室に入ろうとしてた奴をバレないように呼び止めたりもしてあげたんだけどなぁ」
「な…!?」
気づいて…いたの!?
私の考えてることが顔に出ていたのか佐倉先生は馬鹿にしたように言った
「フフ、あんな卑猥な音たてて喘ぎ声あげてたら気づかない方がおかしいよ」
「そう…ですか。私、帰ります」
キッと精一杯睨みつけてから私はベッドの横に置いてあった制服に手を伸ばした。けどその腕を掴まれたかと思うと思いっきりベッドに引っ張られ放り投げられた
「…っ!なに、を」
「ナニってそりゃあSEXしかないでしょ」
さも当たり前かのように言う先生は既にわたしに馬乗りになっていた。