
ローズ学園
第2章 春太&快斗②
「じゃあ、うん。」
快斗がそう言って立ち上がり、部屋の明かりを少し暗めにし、カーテンを閉め、部屋に鍵をかける。
部屋の鍵の音が聞こえて、なぜかドキドキしてくる。
僕の初めてが今から快斗のものになるんだ。とか思っちゃったりして、でもそれが全然嫌じゃなくてさ。逆に
嬉しいかも。
あーー恥ずかしい。こんな事考えてるだけで恥ずかしい。
こんなんで、この後持つのかな。
「春太、大丈夫?」
僕の様子がおかしいと思ったのか、快斗が心配してくる。
こうして見ると快斗はイケメンだと思う。
すっと通った鼻筋に整った顔。何でモテないのか分からないや。
「大丈夫!!」
あ、緊張し過ぎて思った以上に声が出た。
僕テンパりすぎでしょ。
「ハハッ。」
快斗が笑った。笑顔がかわいい。
「春太緊張し過ぎだろ。なんか春太見てたら緊張なくなった。」
「ええっ。ずるい。」
快斗は僕を見てまだ笑っている。
ずるいや。僕ばっかり緊張するなんて。
「何で快斗はそんなに普通なのさ。」
僕は怒りながら聞く。僕もリラックスしたい!
「俺の、長年のイメトレの成果??」
快斗が笑いながら答える。冗談を言って気を紛らわせようとしてくれているのだろうか。
「妙にリアルなのやめてよ。」
僕も笑いながら返す。
やっぱりこういうところは高校生男児だよね。
快斗と話してたらちょっと落ち着くことが出来たきがする。
