君がいるから
第4章 君と迎える朝
起き上がらせても、自力では座っていられないのか
ぐったりと俺に寄りかかる
「コップは持てる?」
完全に寄りかかる智に問いかける。
「…多分」
差し出したコップを手に取ろうと両手を差し出した智だけど
今にも落としそうな程に力が入ってない。
…こんなに弱ってたの?
「落としそうだから、俺に任せて」
コップをかろうじて握る手に、自分のそれを重ねる。
重ねた手も、怖い位に熱い。
これ、相当の高熱だよ。
「とりあえずさ、薬飲んで見て…ダメなら明日病院行こう」
体温計がなくて、測れないけど
今の状態は良くないだろう事は、素人でもわかる。
「翔ちゃん、明日仕事じゃん…」
「こんな状態で、ほっとけるかよ」
「…平気だって」
「バカ。病人はおとなしく従え」
「スミマセン…」
お、素直。
「んじゃ、薬な」
俺はひとまず解熱剤をシートから取り出して、智の口に運んだ。
「口開けて」
言われるままにうっすらと唇を開く。
そこに押し込むように薬をいれると
…智の舌が指に触れた。
心臓がバクバクしてくる。
頭にカーッと血が昇ったと思ったら
…俺は智からコップを奪い取って
水を自分の口に含み
そのまま智の口にそれを流し込んでいた。
ぐったりと俺に寄りかかる
「コップは持てる?」
完全に寄りかかる智に問いかける。
「…多分」
差し出したコップを手に取ろうと両手を差し出した智だけど
今にも落としそうな程に力が入ってない。
…こんなに弱ってたの?
「落としそうだから、俺に任せて」
コップをかろうじて握る手に、自分のそれを重ねる。
重ねた手も、怖い位に熱い。
これ、相当の高熱だよ。
「とりあえずさ、薬飲んで見て…ダメなら明日病院行こう」
体温計がなくて、測れないけど
今の状態は良くないだろう事は、素人でもわかる。
「翔ちゃん、明日仕事じゃん…」
「こんな状態で、ほっとけるかよ」
「…平気だって」
「バカ。病人はおとなしく従え」
「スミマセン…」
お、素直。
「んじゃ、薬な」
俺はひとまず解熱剤をシートから取り出して、智の口に運んだ。
「口開けて」
言われるままにうっすらと唇を開く。
そこに押し込むように薬をいれると
…智の舌が指に触れた。
心臓がバクバクしてくる。
頭にカーッと血が昇ったと思ったら
…俺は智からコップを奪い取って
水を自分の口に含み
そのまま智の口にそれを流し込んでいた。