君がいるから
第4章 君と迎える朝
智の喉がゴクンと動いて
薬を飲みこめたのは分かったけど
俺は尚も唇を離さなかった。
「…っ」
角度を変えて何度も口付ける。
隙間から舌を差し入れて
智に力が入らないのを良い事に
その口腔内を存分に味わっていた。
…止まらなかった。
いや、止める事が出来なかったんだ。
「ふあ…っ」
ようやく唇を解放すると
智は苦しそうな息を吐き出した。
潤んだ瞳は
熱のせいなのか、今のキスのせいなのか分からない。
「翔…ちゃん…」
「…薬、飲めたね」
「ん…」
キスの事には何も触れず、智を布団に寝かせる。
「ゆっくり休んで。…俺、ここにいるから」
「うん…」
やっぱり熱のせいなんだろうな。
智はただ赤い顔でボーッとしていて、何も言わない。
…きっと何があったんだかも分かってないのかも知れない。
「あ、そうだ」
俺は、急ぎ足でキッチンに行って忘れ物を取ってきた。
そんな俺を、智はうつろな目で見ている。
「これ、つけなきゃね」
透明のシートを剥がして智のおでこに貼り付ける。
「気持ちい…」
ひんやりとした感触に、智は目を閉じた。
しばらくは目を閉じている智の傍で見守っていたけど
安心したかのように眠ったのを確認すると
俺はリビングへ移動する事にした。
薬を飲みこめたのは分かったけど
俺は尚も唇を離さなかった。
「…っ」
角度を変えて何度も口付ける。
隙間から舌を差し入れて
智に力が入らないのを良い事に
その口腔内を存分に味わっていた。
…止まらなかった。
いや、止める事が出来なかったんだ。
「ふあ…っ」
ようやく唇を解放すると
智は苦しそうな息を吐き出した。
潤んだ瞳は
熱のせいなのか、今のキスのせいなのか分からない。
「翔…ちゃん…」
「…薬、飲めたね」
「ん…」
キスの事には何も触れず、智を布団に寝かせる。
「ゆっくり休んで。…俺、ここにいるから」
「うん…」
やっぱり熱のせいなんだろうな。
智はただ赤い顔でボーッとしていて、何も言わない。
…きっと何があったんだかも分かってないのかも知れない。
「あ、そうだ」
俺は、急ぎ足でキッチンに行って忘れ物を取ってきた。
そんな俺を、智はうつろな目で見ている。
「これ、つけなきゃね」
透明のシートを剥がして智のおでこに貼り付ける。
「気持ちい…」
ひんやりとした感触に、智は目を閉じた。
しばらくは目を閉じている智の傍で見守っていたけど
安心したかのように眠ったのを確認すると
俺はリビングへ移動する事にした。