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君がいるから

第4章 君と迎える朝

何か、潤滑油になるものはないかな…と考えて

キッチンにあるオリーブオイルを見つけ、その瓶を
手に取った。

寝室に戻ると、頭まで布団を被っている智の姿。

その固まりに思わず笑みがこぼれる。

「智…?」

そっと声を掛けると、面白い程に反応を見せるから

「欲しいよ…智」

熱く、煽るように囁いた。

何も言わずに布団に潜りこんで

その体を抱き締める。

智も、同じように俺の背中に腕を回した。


これが、再開の合図。

再び、息もまともに出来ないくらいの深いキス。

今度は智も、必死に舌を絡めてくる。

一度達した体が熱を取り戻すのは

思ったよりも早かった。

「翔ちゃん…恐いよ…」

オイルをたっぷりと蕾の周りに塗っていく。

「大丈夫…俺を、信じて」

自分の指にもそれを塗り込めると

少し力を籠めて、蕾の中に指を進めた。

「くぅ…っ」

キツすぎるそこは、まだ苦痛しか感じてない。

「力…抜いて…」

「できな…っ」

顔を歪める智。

苦痛は出来るだけ取り除きたい。

萎えかけた智自身を握りこんで、ゆっくりとストロークを掛けた。

「は…あ!」

再び襲った自身への刺激に、智が喘ぐ。

扱く手を緩めずに、蕾の中の指を少し動かした。

扱く事で、多少の力が抜けたそこは

指を奥まで飲み込んで行く。

ある場所で、指を曲げた途端

「あああ…っそこ!だめぇっ」

智が悲鳴に似た声をあげた。




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