君がいるから
第1章 再会
「え?」
「…やっぱり智は智なんだなって」
「んー…誉められてんだかバカにされてるんだかわかんねーな」
ああ
次々にあの頃の智が甦ってくる。
まるでつい最近の事のようにそれはすごく鮮明で
俺の恋心も完全復活。
「変わらないのが、嬉しいんだよ」
「…じゃあ翔ちゃんは?」
「俺?」
…俺も、基本中身は変わってないと思う。
「どうかな。自分じゃ分からない」
だから智が探して?
心で呟く。
俺をいっぱい思い出して。
俺で智の頭の中を埋め尽くして。
だって
俺の智に対する気持ちは言えないから。
言ってしまったら、きっと今日の再会もなかった事になってしまうから。
「…翔ちゃん?」
黙りこんでしまった俺に、訝しげに問いかけてくる声
「あ…ごめ…ーックシュ!!」
ブルッと寒気がする。
そうだ、俺素っ裸だったんだ。
「大丈夫?風邪?」
「違う。風呂入ろうとして服着てなかったから」
「…ずっと裸だったの?」
当たり前だろ。
「うわーっ翔ちゃんエローい❤」
「は?」
智が面白がるように言う。
「想像しちゃうじゃん。翔ちゃんのヌード」
「するな!」
何だか見られてる感じがして、一気に恥ずかしくなった。
智は昔のノリで言ってるだけなんだから
落ち着け、俺
「はいはい。俺のヌード想像して勃てんなよ」
冗談には冗談で。
でないと俺ヤバイ…
「イヤーん❤」
やめてマジで…
「風呂入りたいから切るよ」
大して話なんかしてないけど、これ以上は無理!
「あはは。風邪引いても大変だもんね。んじゃさ、明日の夜、飲みに行かない?」
「うん、いいよ…明日メールする」
「了解。ごめんね、ゆっくりあったまってね」
智は「またね」と言って通話を先に終了させた。
無言になったスマホに、ため息をつく。
タオルの上にそれを放り投げて
俺はバスルームに入っていった。
「…やっぱり智は智なんだなって」
「んー…誉められてんだかバカにされてるんだかわかんねーな」
ああ
次々にあの頃の智が甦ってくる。
まるでつい最近の事のようにそれはすごく鮮明で
俺の恋心も完全復活。
「変わらないのが、嬉しいんだよ」
「…じゃあ翔ちゃんは?」
「俺?」
…俺も、基本中身は変わってないと思う。
「どうかな。自分じゃ分からない」
だから智が探して?
心で呟く。
俺をいっぱい思い出して。
俺で智の頭の中を埋め尽くして。
だって
俺の智に対する気持ちは言えないから。
言ってしまったら、きっと今日の再会もなかった事になってしまうから。
「…翔ちゃん?」
黙りこんでしまった俺に、訝しげに問いかけてくる声
「あ…ごめ…ーックシュ!!」
ブルッと寒気がする。
そうだ、俺素っ裸だったんだ。
「大丈夫?風邪?」
「違う。風呂入ろうとして服着てなかったから」
「…ずっと裸だったの?」
当たり前だろ。
「うわーっ翔ちゃんエローい❤」
「は?」
智が面白がるように言う。
「想像しちゃうじゃん。翔ちゃんのヌード」
「するな!」
何だか見られてる感じがして、一気に恥ずかしくなった。
智は昔のノリで言ってるだけなんだから
落ち着け、俺
「はいはい。俺のヌード想像して勃てんなよ」
冗談には冗談で。
でないと俺ヤバイ…
「イヤーん❤」
やめてマジで…
「風呂入りたいから切るよ」
大して話なんかしてないけど、これ以上は無理!
「あはは。風邪引いても大変だもんね。んじゃさ、明日の夜、飲みに行かない?」
「うん、いいよ…明日メールする」
「了解。ごめんね、ゆっくりあったまってね」
智は「またね」と言って通話を先に終了させた。
無言になったスマホに、ため息をつく。
タオルの上にそれを放り投げて
俺はバスルームに入っていった。