
君と僕。
第8章 君と僕と出張
夕飯を食べ、プリンとコーヒーを楽しんでいると、僕のスマホに電話がかかってくる。
「出てもいいよ?」
「...すみません」
一応食事中だけど、と目線を送ったら、微笑みながら許可をくれた。
「もしもし」
リビングを出て寝室に移動する。
ここならテレビの音も入ってこないし。
『あ、あかちん?』
昔の傷薬のように僕を呼ぶのは、大学の友人梶 文希だ。
「何?」
『いや、この間悩んでた恋人とどうなったかなー...って言うのと、明後日か、明明後日飯行かねーかなって思ってさ』
「あー、男気はもう良い。明明後日なら良いよ」
『えー、んだよ。うまくいかなかったの?』
うまくいかなかったと言うか。
なんと言うか。
普通に逆襲に遭った。
「そんなとこ。まだご飯食べてるから切るよ?」
『あ、そーなん?ごめんね、じゃあまた』
「ん」
電話が切れたことを確認し、リビングに戻る。
プラスチック容器に入ってるプリンを頬張っている時雨さんは後ろから見てても可愛い。
「出てもいいよ?」
「...すみません」
一応食事中だけど、と目線を送ったら、微笑みながら許可をくれた。
「もしもし」
リビングを出て寝室に移動する。
ここならテレビの音も入ってこないし。
『あ、あかちん?』
昔の傷薬のように僕を呼ぶのは、大学の友人梶 文希だ。
「何?」
『いや、この間悩んでた恋人とどうなったかなー...って言うのと、明後日か、明明後日飯行かねーかなって思ってさ』
「あー、男気はもう良い。明明後日なら良いよ」
『えー、んだよ。うまくいかなかったの?』
うまくいかなかったと言うか。
なんと言うか。
普通に逆襲に遭った。
「そんなとこ。まだご飯食べてるから切るよ?」
『あ、そーなん?ごめんね、じゃあまた』
「ん」
電話が切れたことを確認し、リビングに戻る。
プラスチック容器に入ってるプリンを頬張っている時雨さんは後ろから見てても可愛い。
