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棺の城

第5章 城の生活2、食事

ぽっぽっぽっぽっぽっぽ、こぽ…

漏斗が空になる

また、流しこむ

苦しい

とも

おいしい

とも

言わない

彼女の食事

栄養を流し込まれ

生きながらえさせられている

彼女の人生

すべての液体を流し込むと

漏斗を引き抜き、雫を拭い去る

漏斗の先端についた

彼女の消化液

意識は無くとも

彼女の身体は生きている

ちょろろろろ…

生きていれば、食べ物は必要だ


ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ…

そして、匂いも出す…

ベッドの下に据え付けられた、汚物溜めに

彼女の匂いがばらまかれる

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