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棺の城

第5章 城の生活2、食事

彼女の股関から伸びたチューブが

ベッドの下の桶につながっている

大きいものと

小さいもの

それを溜める、不浄の入れ物

ベッドの下に潜り込んで

手早く空の桶と取り替える

「排泄はヒトの尊厳に関わるものだ」

そう先生は言っていた

彼女に尊厳はあるのだろうか…?

裸を見られて

食事を無理やり与えられ

排泄物を管理され

それでも、彼女たちは美しかった

波々溜まった桶と

空の器を持って、僕は彼女の部屋を後にした

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