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棺の城

第6章 第三章・城と歴史

こんなへんぴなところに

僕とせんせいは住んでいた

昔ここの国は

大きな戦争があったという

沢山の人が殺されて

それ以上のヒトが奇跡的に生き残った

そんな戦争

僕は文字が読めないけれど

せんせいがいつも居る部屋には

たくさんの本が所狭しと並んでいた

たくさんの棚が整然と並んで

その中の一つ一つに100冊以上の本が入っている

それ全てが

せんせいがこの城で行っていることにつながっている

そう僕は聞いていた

一冊の本を手に取る

せんせいがいつもしているように、パラパラとめくる

まるでせんせいになった気分…

その本の中身は文字がびっしり書いてあって

僕にはその内容が何なのか

よくわからない

この気持は…

一体何…?

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