4月は君のぬくもり
第2章 彼の秘密
次の朝。
「堀江先生、おはようございまーす!」
「おはよう」
私は学校へ向かう途中、何人かの生徒と挨拶を交わした。
「っ」
すると前方に、スラッとした長身の姿を発見…!
私は小走りで近づき、彼に満面の笑顔で声をかけた。
「津田君おはよっ!」
彼はちょっと驚いた顔で私を見ていた。
「何?いやにめかしこんじゃって」
「だって今日は学級写真撮るのよ。気合い入れて髪の毛巻いてきちゃった」
「あ、そ」
「え…」
相変わらずぶっきらぼうなんだからー。せっかくイケメンなのにさ、もっと愛想良くできないかな。
春のぽかぽか陽気の中、並んで歩く。
私は朝からとっても気分が良かった。