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4月は君のぬくもり

第8章 すれ違う心


私は帰る前に音楽室に立ち寄っていた。明日の授業のために、ピアノを練習しておきたかったのだ。

ガラッ…

しばらくすると、誰かが音楽室に人ってくる気配を感じた。
私は手を止めて顔をあげた。

「っ」


そこにいたのは晶午だった。

「びっくりさせないでよー。誰かと思っちゃった!
アルバイトは?」

「行くよ。まだちょっと時間があるから」


「そう…」


しかもその手には、ギターが握られていた。

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