4月は君のぬくもり
第9章 告白
そして阪口は私に覆い被さると、両手を押さえつけキスをしようとした。
「いやっ」
必死で顔を背ける私。
「君が好きなんだ。わかってくれ!」
「晶午助けてっ!!」
「ふっ。ばかだなぁ、こんな所にあいつが来るわけないだろう」
阪口の指が、私のシャツのボタンにかかったその時。
ドンドンドン!!
力強く扉を叩く音がした。
「由衣っそこにいるのか!?」
はっ!晶午の声…だ。
「そうよっ!ここにいるわ!!」
私は声を限りに叫んだ。
「チッ、なんでここがわかったんだ?」
阪口が驚いて私から離れると、私は急いで扉を開けた。
ギィーッ
「由衣っ」
「晶午…」