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4月は君のぬくもり

第10章 引き離された二人


「連絡ありがと、また電話するねっ…」


電話を切ると、ちょうど晶午がお風呂から上がってきた。


「誰から?」


部屋着を着て、髪をタオルで拭きながら私に訊いた。

「…お姉ちゃんから。どうしよう、ママと
教頭がもうすぐここへ来るって!」


「はあっ?嘘だろ!」

「ママに私達のことがバレたわ…」

「とにかくここから出よう」


「そ、そうねっ」

私は急いで最小限のものをバッグにしまった。
一分一秒でも、早くしないといけない。
見つかったら、終わりだから。

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