4月は君のぬくもり
第10章 引き離された二人
私は次の日から、三年生の授業を外されてしまった。
私と晶午のうわさはあっという間に広がり、私を冷たく見る生徒もいれば、心配して励ましてくれる子もいた。
ーーーー
それから三日経ったある日。
コンコン
「失礼します…」
「うむ」
朝から校長室に呼ばれた私は、とても緊張していた。
「堀江先生すまない。私一人の力では、君を庇い切れなかった…」
教頭の申し訳なさそうな言葉に覚悟はしていたが、やはりショックだった。
「…わかりました」
私が校長から言い渡された処分は、遠い県外への転任命令だった。