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大日本色々歴史

第4章 本能寺の真相

最高にカッコいい敵は本能寺でした。

そしてついに本能寺へ。
帰蝶様が父道三様に成り代わって言ったように毒でも盛れば簡単だったかも知れない。
でも光秀様は戦うことを選びました。それは道三様が大嫌いだったからではなく(笑)何としても戦ってみたかったのでしょう。それが信長様に対する光秀様の愛。

信長様も謀反を起こしたのが明智だと知って手傷を負っているし、かなりヤバい状況なのにスゴく嬉しそうでした。こんなに嬉しそうな是非にあらずは初めてでしたが、『秀吉』の本能寺の変の信長様も明智の旗を見て「見事な桔梗だ」と嬉しそうでした。

魔王でありながらその悪行を誰かに止めてもらいたかったのかも知れません。ついにその存在が現れた。それは愛する明智光秀様。彼ならやってくれるという期待もあったのかも知れません。

嬉しそうに戦い追い詰められていく信長様。
信長様との想い出を噛みしめる光秀様。

まるでラブシーンじゃないかと思いました。
今回はBL、おっさんずらぶだけど(笑)大河史上最大のラブシーンと伝説になった「おんな城主直虎」の小野但馬殿の処刑シーンに次ぐ熱いラブシーンでした。

大河で最大のラブシーンはいつも相手方が主人公によって殺害されるシーンだというのが哀しいけど、戦国とはそういう時代なんですよ。

今までの本能寺の変だと光秀様は必死になって信長様の遺体を探しますが、今回はあっさりともうよいと遺体捜索をやめます。

こちらの方が真実っぽい気がします。
信長様の屍なんて見たくはなかったのかも知れません。見れば悲しみが募るばかり。

悲劇度からいけば、自らの手で但馬殿に槍を突き刺し、屍も見届けた直虎様の方が上でしょう。直虎様はその次の回では鬱みたいになってしまったし(泣)

実は信長様の遺体を埋葬したお墓が存在するのです。清玉上人という住職が本能寺からこっそり信長様の遺体を運んで京都の阿弥陀寺に埋葬したという通やオタクしか知らない秘話があるのです。

明智勢がいっぱいいる本能寺から信長様の遺体を持ち出すなんてありえないと思われる方も多いでしょう。

しかし、光秀様は本能寺の変を起こす前に清玉上人に信長様を弔ってくれるように頼んでいたのではないでしょうか。

「もうよい」と言った光秀様はどこか清清しいような安堵したような顔に見えました。



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