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果てない空の向こう側【ARS】

第7章 ツバメ(和也)

次の日は、城島先生のとこでアシスタントの仕事だった。

夕方、仕事を終えて帰ろうとしたら、城島先生に呼び止められた。

城「五十嵐くん、ちょっといいかな?」

和「は、はい…。」

城「実はね…。」

和「え、えっ!?」



俺が家に着いて玄関を開けると、リビングからにぎやかな笑い声が聞こえてきた。

和「ただいま…。」

母「おかえり、和也。」

智「おう、遅かったな。」

リリー「おかえりなさい、カズ先生。」

リビングのソファには、母さんと智兄と、リリーが座っていた。

和「リリー、何でお前がここにいるんだよ。」

俺はため息をついた。

母「和也、そんな言い方しないの。このお嬢さん、和也のファンだっていうじゃないの。あんたが帰るまで待っててくれてたのよ。」

智「そうだよ、こんなかわいいギャルが来てくれたってのによ、その態度はねえだろ。」

母さんも智兄もおかしいよ。こんな見ず知らずの子、家にあげて。

リリー「カズ先生、どこに行ってたの?」

和「城島先生のところで、アシスタントの仕事してきたんだよ。」

リリー「城島先生って、あの城島シゲル先生!?」

和「そうだよ。」

リリー「わぁ、すごい! 私、城島先生の『鉄腕!ダッシュ!』大好きなの!」

リリーは目を輝かせた。

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