
果てない空の向こう側【ARS】
第7章 ツバメ(和也)
リリー「これ、次の作品のネーム?」
リリーは机の上に置かれた描きかけのネームを取り上げた。
和「駄目だよ!担当さんにもまだ見せてないんだから!」
俺は慌ててリリーの手からネームを奪い返して、ベッドに腰かけた。
リリー「ちえっ、つまんない。」
リリーは唇をとがらせた。
和「あのさ、なんでリリーは俺のこと知ってんのさ? 住所とか…。」
リリー「うーん、内緒。」
リリーはベッドの俺の隣にすとんと座った。
短いスカートからは、健康的な脚が伸びていた。
和「知らない男の家に一人で来て、怖くないの?」
リリー「怖くないよ、だってカズ先生だもん。」
俺は困り果てて頭をかいた。
リリーのブラウスは第二ボタンまで開けられていて、胸元がチラリと見えた。
和「ごめん、もう帰って。」
リリー「え…。どうして?」
俺は内側から湧きあがる黒いモヤモヤを必死でおさえながら言った。
和「あまり、自分の領域に踏み込まれたくないんだ。」
リリー「やだ、せっかく仲良くなれたのに!」
和「仲良くなんてないよ!!」
俺はリリーを怒鳴りつけると、リリーの腕をつかんでベッドに押し倒した。
リリーは、目を丸くしておびえた顔で硬直している。
リリーの目の端に、涙が一粒こぼれた。
その涙を見て、ハッとわれにかえった。
リリーは机の上に置かれた描きかけのネームを取り上げた。
和「駄目だよ!担当さんにもまだ見せてないんだから!」
俺は慌ててリリーの手からネームを奪い返して、ベッドに腰かけた。
リリー「ちえっ、つまんない。」
リリーは唇をとがらせた。
和「あのさ、なんでリリーは俺のこと知ってんのさ? 住所とか…。」
リリー「うーん、内緒。」
リリーはベッドの俺の隣にすとんと座った。
短いスカートからは、健康的な脚が伸びていた。
和「知らない男の家に一人で来て、怖くないの?」
リリー「怖くないよ、だってカズ先生だもん。」
俺は困り果てて頭をかいた。
リリーのブラウスは第二ボタンまで開けられていて、胸元がチラリと見えた。
和「ごめん、もう帰って。」
リリー「え…。どうして?」
俺は内側から湧きあがる黒いモヤモヤを必死でおさえながら言った。
和「あまり、自分の領域に踏み込まれたくないんだ。」
リリー「やだ、せっかく仲良くなれたのに!」
和「仲良くなんてないよ!!」
俺はリリーを怒鳴りつけると、リリーの腕をつかんでベッドに押し倒した。
リリーは、目を丸くしておびえた顔で硬直している。
リリーの目の端に、涙が一粒こぼれた。
その涙を見て、ハッとわれにかえった。
