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果てない空の向こう側【ARS】

第7章 ツバメ(和也)

次の日、城島先生の仕事から帰って来たら、家の前に女の人が立っていた。」

和「あ…。」

俺の声に気付いたその女の人は、こちらを振り向いた。

そして、ちょっと驚いた顔をしてから、少し微笑んだ。

女の人のお腹は、大きくふくらんでいた。

和「久しぶり…。よかったら入ってよ。」

俺は玄関を開けて、女の人を招き入れた。

智「おかえり、和也。って、え?」

居間から顔を出した智兄がびっくりした顔をした。

和「俺の部屋、二階の突き当たりだから先に行ってて?」

俺は女の人にそう言うと、台所で冷たい麦茶をグラスに注いだ。

女の人が二階に上がるのを確認して、智兄が俺につめ寄った。

智「JKの次は人妻か? あれ、妊婦だよな!?」

俺は智兄を無視して、麦茶をのせたお盆を二階に運んだ。

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