果てない空の向こう側【ARS】
第8章 握る(雅紀)
雅「一番大切な、ミッチャンへのプロポーズ忘れてた…。ミッチャンだって、結婚への憧れあったよね。赤ちゃんが先になって、実現できないことがあったらごめんね…。」
俺はミッチャンを抱きしめた。
ミッチャンは、肩をひくひくさせながら、俺の胸に飛び込んでくれた。
ミ「待ってた…、ずっと雅紀くんからのプロポーズ待ってた…。」
雅「ごめん! ごめんね!」
それからふたり、泣きながら笑った。
涙と鼻水で、ふたりともぐちゃぐちゃだった…。
それからお互いの実家の間にアパートを借りて、ミッチャンと暮らし始めた。
入籍も済ませた。
お腹が大きくならないうちに式もしたかったけど、ミッチャンのつわりがひどくて無理そうだから、安定期に入るまで待つことにした。
ミッチャン、きっと着たいドレスとかあったんだろな。
新婚旅行に海外とか行きたかったんだろな。
新婚の間に、ふたりで旅行したり出かけたりしたかったんだろな。
赤ちゃんが先になることで、そういうミッチャンの夢をかなえてあげられなかったことを反省した。
智兄の言った意味がようやくわかってきた。
『傷物』なんて言葉は正しくないと思うけど、もっと先のことまで考えてミッチャンを大切にするべきだった。
俺はミッチャンを抱きしめた。
ミッチャンは、肩をひくひくさせながら、俺の胸に飛び込んでくれた。
ミ「待ってた…、ずっと雅紀くんからのプロポーズ待ってた…。」
雅「ごめん! ごめんね!」
それからふたり、泣きながら笑った。
涙と鼻水で、ふたりともぐちゃぐちゃだった…。
それからお互いの実家の間にアパートを借りて、ミッチャンと暮らし始めた。
入籍も済ませた。
お腹が大きくならないうちに式もしたかったけど、ミッチャンのつわりがひどくて無理そうだから、安定期に入るまで待つことにした。
ミッチャン、きっと着たいドレスとかあったんだろな。
新婚旅行に海外とか行きたかったんだろな。
新婚の間に、ふたりで旅行したり出かけたりしたかったんだろな。
赤ちゃんが先になることで、そういうミッチャンの夢をかなえてあげられなかったことを反省した。
智兄の言った意味がようやくわかってきた。
『傷物』なんて言葉は正しくないと思うけど、もっと先のことまで考えてミッチャンを大切にするべきだった。