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果てない空の向こう側【ARS】

第3章 四男・和也(漫画家)

城「五十嵐くん、デビューおめでとう。」


城島先生は、そう言うと俺と握手をした。


デビューのことは電話では伝えていたが、城島先生は取材旅行中だったのでまだ会えてなかった。


和「ありがとうございます。すべて先生のお陰です。」


城「いやいや、全部五十嵐くんの力や。せいぜい頑張りや。」


城島先生は、俺の方をポンポンと叩いた。


城「しかしびっくりしたな。五十嵐くん男前やったんやな。気ぃつけや、ここは魑魅魍魎の集まりやで。餌食にされんようにな。」


城島先生と別れて、俺は国分さんに連れられてあちこちに挨拶にまわった。


月刊ストームの看板作家さんたちに会えて感激した反面、ガチガチに緊張した。


国「じゃあ五十嵐くん、しばらく料理でも食べててよ。僕、他の先生方に話があるから。」


俺は、ぽつんと一人になった。

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