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果てない空の向こう側【ARS】

第4章 二男・翔(商社勤務)

翔「大阪の立ち食いうどん、マジすげぇ! 何だよ、このクオリティ。」


俺は一心不乱にうどんをすすった。


母「ほんと、おいしいね。」


母さんもニコニコしながら、わかめうどんをすすった。


つゆまで飲み干して、やっとひと息ついた。


翔「うまかった…。」


母さんと手を合わせてごちそうさまを言うと店を出た。


翔「やべ、もうこんな時間。」


そろそろ定例会議の時間だ。


翔「母さん、夕方には会議が終わるからホテルで待ってて。道がわからなければ、タクシー使いなよ。」


母「大丈夫よ、ちゃんと人に聞くから。」


俺は母さんと別れて、地下鉄の駅に駆け込み大阪オフィスへと向かった。


定例会議の議題は、ベトナム支店出店について。


全体会議のあと、それぞれの担当のメンバーと打ち合わせをした。

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