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果てない空の向こう側【ARS】

第1章 五十嵐家の朝

のそのそと目をこすりながら、和也が起きてきた。


わが家の四男の和也だ。


智「おはよ。原稿は上がったのか?」


和「なんとかね…。朝の4時までやってた…。」


和也は、大きなあくびをした。


和「今日持ち込む漫画の出来がよかったら、月刊ストームに読み切りで掲載してもらえるかもしれないんだ。」


智「お、とうとう漫画家デビューか?」


和也は、あいまいに返事をして味噌汁に口をつけた。


和「眠い…。」


智「ねぼけて、アポの時間に遅れんなよ。」


和「わかってるよ…。」


そう言うと、和也はテーブルに突っ伏した。


俺は台所を出ると二階へと上がり、部屋のドアを開けた。


智「おい、潤、朝だぞ。」


俺はベッドの掛け布団をめくった。

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