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果てない空の向こう側【ARS】

第4章 二男・翔(商社勤務)

村上は腹を抱えて笑っている。


大将も女将さんも、俺を見てニヤニヤしている。


恥ずかしい…。


村「で、お母ちゃん、どんなタイトルやった? 櫻井の大人のビデオ。」


母「なんか人妻がどうのとか、巨乳がどうのとか…。キャハハ…!」


母さんを見ると、完全に酔っ払ってる。


『赤』の別名が『バクダン』の意味がわかった。


甘い口当たりに騙されて飲みすぎたら、えらい目に合う。


駄目だ、こりゃ…。


俺は頭を抱えた。


翔「村上、豚玉とミックスモダン…。」


俺は抵抗をあきらめた。


村「よし、俺が焼いたるわ。」


村上は厨房から生地と具が入ったカップを持って来ると、軽快な手つきで器用に混ぜて鉄板の上に広げた。

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